その他の肝臓病
難病指定となっている原発性硬化性胆管炎、特発性門脈圧亢進症、ウイルソン病、ヘモクロマトーシスをはじめ、肝膿瘍、心不全によるうっ血肝、サプリメントなどによる薬剤性肝障害、転移性肝がん、IgG4関連疾患、悪性リンパ腫、良性肝腫瘍など、肝臓専門医ではなければ診断にたどり着かない疾患が多数あります。
原発性硬化性胆管炎(難病指定)
肝臓の内外にある胆管が狭くなることで、胆汁の流れが悪くなって肝臓の機能が低下する、進行性の慢性炎症疾患です。若い方に多く見られます。
特発性門脈圧亢進症(難病指定)
特別な病変がないにもかかわらず、門脈の圧が上昇して、食道静脈瘤ができたり、脾臓が腫大したり、貧血になるなどの症状が現れる疾患です。
ウイルソン病(難病指定)
体内に銅が蓄積して、脳・肝臓・腎臓・眼などが冒される疾患です。遺伝が原因ですが、治療や予防が可能な疾患です。
ヘモクロマトーシス(難病指定)
体内貯蔵鉄が異常に増加してしまい、肝臓・膵臓・心臓・皮膚・関節・脳下垂体・精巣などに鉄が沈着して冒される疾患です。遺伝または生活習慣などの後天的な原因によって起こります。
肝膿瘍
細菌や原虫が肝臓に入り増殖することで、肝臓の内部に膿の溜まった袋『膿瘍』が形成される疾患です。
発熱や疲れやすさ、上腹部痛などの自覚症状が現れる場合があります。